ボクシダイ行進曲

雑記気分記

赤裸々by。

春風は卒業の後に

 

卒業、この時期になるとひょこっと現れる。

 

高校時代、部活は帰宅部だった。

中学時代はちゃんと部活に所属して仲間とともに青春の汗を流したが、高校と比べるとそれは比べものにならない。3年間部活をしてるやつらが汗水をかいて走っている中、バイトに勤しんでいた僕が言うんだから間違いじゃない。帰る際に視野の端に見えていたグランドに体育館、そこにいた人々の汗は中学時代と比べると輝いて見えた。

高校時代は部活をやるべし。これが僕の3年間の結論。

 

てなわけで高校3年間部活と無縁だったため上下関係がなかった。

部活がないと、先輩がいない分気を遣わなくていいし後輩がいない分たかられることもない。そんなメトッリがある反面、尊敬する先輩がいない、後輩から尊敬されない後輩を可愛がれないというデメリットがあり、何よりも上下の交流関係が作れず閉鎖的な、横の関係しかない退屈な学校生活となってしまう。

 

そんな僕が大学に進み、ゼミや委員会に所属して2年が経つ。

この春で面倒を見てくれた先輩たちとお別れする。

物心ついてから出来た初めての先輩。ゼミの合宿では夜通しお世話になり、時間がない中で研究や模擬店などに協力してくれた。委員会でも頼りになり、2年違うだけで格の違いを見せつけられた。

本当にすごい人たちだった。そんな人たちとの別れは辛い。

 

まだまだ一緒に学生生活して大きな背中をもっと見せてください。

 

これが本音。

環境が変わってしまうのが嫌で、心の奥底でこの居心地のいい空間がどこまでも続いて欲しいと思っている。それはきっと自分たちに自信がない表れなのだろう。

「先輩たちのようにできるだろうか」

そんな感情が気持ちが現状維持の形として出ている。止まっている気も時間もまったくないが不安で足がすくんでいる。これから先輩たちと同じように振る舞えるかが心配。

こんな悩みを本人たちが聞いたら安気な面持ちで笑いながら、大丈夫っしょ!と言うに違いない。そんな人たちだった。適当だからでなく僕らのことちゃんと見てくれていたから。おこがましいがそう思う。

得たものを受け継ぎ、下に同じように振る舞えるように頑張ろう。

 

そんなことを思いながら春風を待っている。

動き出すのはそれが来てからでも遅くはないんじゃないかな。

春風とは

・春風がのどかに吹くさま。

・物事に動じないで余裕のあるさま。ゆったりとのんびりしているさま。

 

ONE OK ROCK/Always coming back