ボクシダイ行進曲

雑記気分記

赤裸々by。

風になると

ちょっと悲しいな。

記憶は薄れていく。
どんなに素晴らしいものでも、楽しかったことでも、辛かったことでも、泣いたこと泣きそうになったことでも、いつの間にか薄れそして忘れていく。

そうすると結果的に抽象的な思い出しか残らない。

自分の好きな曲で構成されたセトリに今までにない程のアグレッシブなパフォーマンスだったライブがあったとしよう、僕らはそれを事細かに覚えていられるだろうか?あの曲の歌い方、MCの言葉、盛大な演出、ファンの勢い、全部ああだったこうだったと時間が経っても覚えていられるだろうか。
これは他にも当てはまる。
例えば9.11、僕らはその事件にどんな認識を持っているだろう。きっと、2006年にアメリカでビルにハイジャックされた飛行機が突っ込んだ同時多発テロ、それぐらいなんじゃないかな?
3.11だってそう、2011年の3月11日に太平洋を震源として起きた大災害、原発が壊れて地震後の津波に巻き込まれ多くの人が帰らなぬ人となった。
当事者じゃない限りこんな感じの認識だと思う。

時が経つにつれて記憶は風化していく、楽しいことでも悲しいことでも。忘れたくないことも忘れちゃいけないことも全部薄れていく。
風化は止められない。
この先も色んな事が起こって、それらが記憶となり頭の中で山積みとなる。そうなるとどうしても古い記憶が風化していく。自分がいっぱいいっぱいにならないようにするための防衛反応と言ったような感じ。
そうして楽しかったライブや悲しい事件、事故といった抽象的な記憶が出来上がる。

頭の中でぼやけて遠退いて薄れていく記憶。

忘れたくないな。