愛用していたイヤホンが壊れた。
右側のイヤホンから音が聞こえない。どうやらプラグの部分に原因があるらしく、上手いことプラグを動かしたり触ったりすると音が出る時がある。今までの経験を踏まえるとこれは壊れる前兆であろう。
SONY製のイヤホン、値段は約3000円だっただろうか、春夏秋冬今まで音を届けてくれてありがとう。
イヤホンが壊れることは誰にでも起こりうること。自分もこれで数回目のことであり、特段驚くことではない。ただ『イヤホンが壊れる』ということに少し思い出がある。
その思い出とは一人旅をした時のこと、大阪から広島へ向かう電車内での一件。一人という孤独感を紛らわせるため移動中常にウォークマンを常備していた。数日前から聞こえる聞こえないを繰り返し調子が悪く、旅費を考えた結果新調する予算がなく、仕方なく旅のお供にした結果が招いたことだった。青春18切符を利用していたため移動時間は約6時間、絶望よりも「直れ」と神とSONYに懇望していたのを覚えている。その後、懇望に疲れ窓の外を観望した。
痛々しい過去を思い出すと同時にもう1つ思い出したものがあった。それはその一人旅の記事を書くこと。「いつか書く」その言葉を永遠と繰り返し手を付けずにいた自分。プロローグだけ書き下書きにぶち込み今に至る。
一人旅の記事を書くまたとないチャンス、書いてしまおうと思う。
初日、名古屋を目指す。
前日の大雨で運転見合わせ、熱海で途中下車。
曇天が晴れてきた。寒さ対策で着てたパーカーが牙をむく。
なお季節は9月の頭、ギリ夏である。
名古屋着、予定より4時間遅れ。
観光断念。
夜飯を求め散歩。
夜の名古屋城は白く光る。
強い(確信)。
夜は名古屋コーチンを使った親子丼。
カップル多かったけどめげなかった。
2日目、大阪へ。
道頓堀行く前に寄り道。
日本一低い山はこんなもん。大雨の中登った。
海遊館という水族館、めげなかった。
魚が前を通るたびに「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」と叫ぶ子供が可愛かった。
水族館の隣で開催してたNARUTO展へ勢いで入った。水族館の数倍も楽しめた。
その後晴れた、ふざけんな。
道頓堀。
迷った結果串カツ。うまい。
夜食にうどん。薄味が美味。
カプセルホテルはいいぞ。
3日目、広島へ。
おばちゃんありがと。
イヤホン右耳側断線、あああああああああああああああ。
50円が大活躍した路面電車。
原爆の悲惨さ。
4日目も広島、宮島へ。
「うえの」という穴子料理屋がおすすめ。宮島へ行くときは是非。
こんな猫?がお出迎え。
いざ宮島。
厳島神社よりも豊国神社の方がおすすめ、理由は寝れるから。1時間ほど滞在。
夜は広島風お好み焼き。遠方での一人飯は辛いことにようやく気付く。
5日目は長崎へ。
途中福岡で下車した。
旅の疲れからか3回ほど乗り換え間違えた。
1枚目の写真はこの旅のなかで一番好きな写真。
6日目、長崎探索。
眼鏡橋の鯉の多さに驚いた。
長崎市は高低差がすごい。
この旅唯一の自撮り(操作ミス)。
教会童貞卒業。
車輪は謎だった。
平和公園の隣にある「被爆者の店」が潰れて欲しいと切に願った。
夜、世界新三大夜景を見に。
行った時にはチケット完売。しかしキャンセルが出て見れた。
カップルばっか。もう無理、飛び降りよう。
夜景を見て広島も長崎もよくここまで復興したなと思った。人間の力はすごい。
7日目、お土産やらを購入。
天気が良かったから海辺の公園で日向ぼっこ。風がいい感じに吹いておすすめ。
軍艦島クルーズは予算が足りなく断念。
観光地を探してるとハウステンボスを発見。行くことを決意。
無料で入れると思ったらバカ高かった、リサーチ不足。
時間を無駄にした、二度と行かねぇ。
お土産を買い福岡へ、明日帰る。今日はネカフェに泊まる。
地方の電車に乗って気づいたことは広告が少ない、背もたれが動く、トイレがある、の3つ。
最終日、福岡観光。
特に面白いものはなかった。豚骨ラーメン食った。
夜行バス9時間耐久レース。肩こりが悪化した。
以上。
写真ばかりな記事になってしまって申し訳ない、楽しんでいただけただろうか。
他にも載せたい写真はまだまだあるがまたの機会に。
一人旅を通して思ったことはアーミーナイフとメモ帳があると旅が快適になること。特にメモ帳はその都度に感じたことを書き出せるからいい、それを後で見返すと「この時はこんなこと思ってたのか」と良いも悪いも含め思い出せるので思い出を美化しない。
あと2・3冊の本があると移動時間を有意義に過ごせる。
思い返すとイヤホンが壊れたことは痛手だったとは思えない、むしろ良いことだったのではと思う。それが起こったからこそ遠くに住んでいる人々の会話や電車の窓から聞こえる微かな音を聞くことができた、つまり一人旅を聴覚でも楽しめることができた。
一人旅を有意義なものにしてくれたイヤホン、壊れてくれて本当にありがとう。