ボクシダイ行進曲

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ボクシダイ行進曲

赤裸々by。

京の都においでやす


2月の頭に1泊2日で京都へ行ってきました。

 

行き

西へ向かって推定270km/hで走るこだま633号、売店で買った海鮮丼を腹に入れ終えて横の相方に目をやると趣味に没頭していた。流れる景色を堪能しながら早起きと満腹から来た眠気と戦い、そして負け、目的地までの移動をそれなりに楽しんでいた。

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京都と言えば修学旅行というイメージが強い、母校もそうだった。寝起きのパッとしない頭でなぜ修学旅行は京都なのかと考えると以下のことが浮かんだ。

①日本列島のほぼ真ん中に位置しているから

大政奉還が行われた二条城などの歴史的建造物があり、勉学と旅行を絡めやすいから

③とりあえず当たり外れがないから

個人的にだと思う。

今度一関恩師に会ったら聞いてみようと、いつになるかわからない予定を組んでいると、窓の外には京の都が広がっていた。

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観光

2日間とも荷物をロッカーにぶち込み、ハンドフリーでフットワーク軽く行動。

慣れない地での移動には苦労した。

伏見稲荷に行くまでに予定の倍の時間が掛かった。到着し空腹を満たすため、お目当ての雀の丸焼きが食べれるお店へ足を運ぶもなかなか見つからない。定期的に相方の携帯で地図を確認、現在地と目的地の距離がほんの数ミリなのにもかかわらず、辺りには伏見の森が広がっている。Google先生が悪いのか僕らの探し方が悪いのか、そんな悩みと空腹を吹き飛ばすべく、偶然見つけた別のお店で雀の丸焼きにありついた。

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注文して10分ほどでご対面。初見、グロい。

北京ダックもびっくりなほどの丸焼きで、最初に雀を丸焼きにしたやつは一体何を思い丸焼きにしたのだろうと考えたがまったく答えにたどり着かなかった。

まずは雀とともに頼んだうずらから実食。

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かぶりつき咀嚼する相方、そしてうまいの一言。

正気かこいつ。

続けて僕も実食。口元に運ばれるゲテモノ、ごめんなさいと念じながらかぶりつく。

ガリバリバリバリジャギボリボリボリ。

嫌な音が骨を伝って聞こえてくる。進撃の巨人の巨人はこんな感じで捕食してんのかと、のんきなことを思うも不意に現れた罪悪感がぬぐえない。豚や牛を食べてるのと変わらない、必死に自己暗示をかけるも丸焼きという概念が邪魔した。

対面に座っている相方は早々にうずらを食べ終えて本命の雀に手を付け出し、なんとかうずらを食べ終えた頃には相方の雀は跡形もなくなっていた。謎の罪悪感からの食欲低下、少し喜んだ顔で僕の代わりに雀を食べる相方、食欲旺盛で素晴らしい。その後は出店で口直しをしながら喰種と化してしまった相方と伏見の鳥居を満喫した。

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清水寺は変わらず素晴らしい。

お土産屋が並ぶ清水坂を人を掻き分けながら進む最中、飛び交う中華系の言語に圧倒されて一瞬日本の領土にいることを忘れた。

以前来た時よりも人がまばらな清水の舞台。当日は曇りだったが眺めは絶好で、晴れ空だったならもっと感動できただろう。隣接している地主神社で絵馬に自他ともに幸せになれますようにと懇願し、試しに引いたおみくじは2人とも大吉で快調であった。

いつか清水からの夜景が見たい。

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バスと電車を乗り継ぎ北野天満宮へ。

目的は1つ、妹の大学合格祈願。合格祈願の守りを買った。

北野天満宮を目指す途中、相方の携帯が沈黙した。どのボタンを押してもディスプレイが光らず黒いまま。携帯と同様に借りてきた猫のようになった相方の口から飛び出した覚悟は出来てるの一言、言葉とは裏腹の目の奥のどんよりとした輝きを察し、僕のポンコツ携帯は惜しみない活躍をした。

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日が明け翌日は金閣寺と嵐山へ。

金閣寺の入口でアホみたいに入場料高くねと相方と顔を見合わせた。入口でいただいたお札らしきものを作山の頭に張ったら浄化するのでは、などと思考を巡らせて庭園を歩いていくと黄金の建物とご対面。金閣寺は相変わらずのぴんぴかぴん。ふいに修繕費という単語が頭をよぎり、高い入場料の謎がわかったような気がした。

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集合写真禁止の注意書きの横で集合写真撮るよ!と生徒を捲し立てる教師を尻目に愛用のGoproで写真をバンバン撮る。やっぱりGoproは遠距離の撮影に向かない、こういう時は一眼に限る、一眼レフ欲がさらに高まった。

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途中の賽銭を投げられる所ではオーバースロー投球をし、硬貨を見事なほどに明後日の方向に投げた。出口に近づくにつれ煌びやかな金閣寺とは対称な景色が広がっていく。地味、その一言につきる。これら含めて金閣寺なんだと必死に自分を納得させ、売店の草団子の誘惑を振り切り金色の寺を後にした。

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京都のバスは定時に来ないことを時間と寒さから学び、ようやく来たバスの中で、バス停で案内をしていたおっちゃんに、温かいお茶でも買ってやればよかったかなと思っていると嵐山に到着。

車内から見えた町並みは昔の宿場町を思い出させる。着物を着付けした人とすれ違う度にヒートテック着てなくて寒くねーの?と心配を含んだ目を送りつつ、町に溶け込んでいる服装に感動していた。

まずは渡月橋、橋を横から見ると木造の構造でなんとも風流があった。しかしいざ渡ってみると足元の作りはコンクリート、先ほどの風流が桂川に流れて行った。

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渡ったところでその先にお目当てのものは何もなく、早々に踵を返した。行きと同様に寒い寒いと連呼しながら渡る。見晴らしのいい渡月橋は周りに風よけのような物があるわけがなく、風が常に吹き付け体温を奪っていった。

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出店の誘惑に負け、食べ歩きをしながら向かうのは嵐山の竹林。有名といえば有名。

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着くや否やテンション2割り増しな相方、写真を写りよく撮るのに勤しんでいた。

その傍らの僕はというと、無邪気で純粋無垢な相方を目にしながら頭上に広がる竹林を見てこう思った。

竹がたくさんある。

竹林の中の写真撮影会は終始行われ、最終的に相方のテンションに飲まれた僕も、いかに竹林を写りよく撮るかに勤しみ、2人して狂ったように写真を撮った。

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もしかしたらこの竹林の中にかぐや姫がいるのではと、そこはかとなく探したがそんなことはなかった。日本最古の物語の『竹取物語』5人の貴公子からの求婚と帝から呼び出しを突っぱね、8月の満月の夜に月の都へと帰ったかぐや姫は、いったいどれほどの美貌を持っていたのだろうと考えながら、竹林と別れた。

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宿と食

今回の旅行は往復の新幹線と宿込みで1人約21000円。ありがとう、赤い風船。

安さを重視した旅行のため、1つだけ見落としたものがあった。それは部屋割、予約を任された僕は値段を重視するあまり、部屋のベットまで頭が回らなかった。その結果、セミダブルの部屋を予約してしまった。

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カップルで寝るなら話は別だが、相方の性別は男。お互いにそっちの気はないにしろ、本人たちから傍からしてもやばい。BLがお好きな人たちから最高!と言われかねない。

就寝前に、マジでやめろよ!とお互いに汚い確認をして床に就く。成人男性2人にセミダブルはあまりにも狭く、布団と領土の奪い合いになったことは言うまでもない。隣が彼女ならと、枕を濡らしていると次第に意識が遠のいた。

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そんな汚い思い出をかき消すべく、観光と食に力を入れた。

観光は上記に書いてある通り。

食はというと色々なものを食べた。雀の丸焼きから油ギッシュな豚まん、嵐山で食べたいちご大福や草餅、良彌のあげものは美味しかった。

京都の食といえば八ッ橋や抹茶がすぐに上がる。しかし主食は?と言われると早々には上がらない。むしろない。調べると湯豆腐やしば漬けが京都のご当地グルメとして出てくるが、うーむと頭を悩ます。主食というよりも副菜のイメージが強いからだ。

そんなわけでお土産には困らなかったものの、夕飯に何を食べるかに苦労した。京都に来たのだから京都らしいものを。しかしこれ!といったものがないジレマン。

そんなわけで散々悩んだ末、ホテルの近くにあった炭焼串・串揚げ屋に足を運んだ。

しぶしぶと消去法で決めた焼串、お互い気乗りしない中お任せ注文。しばらくして香ばしい匂いの焼串が登場、食す。

くそ旨かった。 

暖簾を潜る前の気の進んでいない自分らを殴ってお店に放り込みたい。

お酒がガンガン進み、気が付くとお互いに顔が真っ赤。満腹に浸りつつ吐き出した紫煙を見ながら、大人になったんだなと一人しみじみとしていた。

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帰り

清水坂と駅で買ったお土産分荷物が多い。

息を吹き返した相方の携帯。行きに描いていた絵が評判らしく、しきりに光るディスプレイ。その都度、またファボられた~と報告してきて嬉しさがにじみ出てる。

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それと対照的に僕の携帯は風前の灯火、充電が残りわずか。新しい顔(充電)を恵んでくれるバタコさんは周りにいるわけがなく、ただただ弱っていく携帯を憐れみながらも、なんだ変わりなく酷使していた。

通路を挟み隣に座っている女子高校生らしき3人組はガールズトークに花咲かせ、同じような写真を何枚も何枚も、撮っては笑い撮っては笑いを繰り返し忙しかった。

その光景を見ながら歳が大して変わらないのにこの差はなんだ……。と憂鬱感が現れ、以前大学の先輩が言っていた、20歳を超えると急激に疲れやすくなるという格言を思い出し、憂鬱が加速した。

惰眠から目を覚ますと窓の外には東の京の都。

電車を乗り継ぎ自宅へ向かう。窓の外を見ながら旅情を感じつつ、揺られる東上線。やっぱり旅情は1人で感じたいと思った。あのなんとも言えないもの寂しい感じを独り占めしたい。

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次の旅はどこに行こうと、考えながら最寄駅の改札を抜けた。

1日ぶりに踏みしめた故郷の地が妙に懐かしく感じた。

 

The Qemists/Run You