ボクシダイ行進曲

ボクシダイ行進曲

赤裸々by。

時間との闘い

鳴るはずだったものは鳴らずただただ迫り来る時間。今だかつてこれほどまで焦ったことはない。

始発の電車に乗るのはこれで3度目。1度目は冬コミに参加した時2度目は高校でタコパをした時、そして今回中野区での選挙バイトに行くために3度目。
当然のことだが始発というのはその日1日の一番最初に運行される電車のことで、自分がその日1日で最初に乗る電車ではない。

午前3時、不思議と目が覚める。
起床時間まで残り1時間、自分を信じ二度寝をする。この時点でよからぬことが起こることは目に見えていた、同時に二度寝の恐怖を体験することも。
当初の予定では4時30分に出発、レンタルDVDを返却した後始発に乗り込むという完璧な計画だった。
しかし二度寝から起きたのは4時40分、何が起きたのかは明白、寝坊をしたのだ。鳴るはずだった目覚まし時計は昨晩に置いた所から布団の方に移動していて、明らかに誰かがアラームを止めた痕が残っていた。
様々なものに何とも言えぬ感情を持つも速攻で支度をする。こんなに頭を回転させた朝は初めてである。
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5分で支度を終え時計を見ると4時47分。
スーツを拵えているためか機動力が低下、それに伴い諦めが顔を見せるも振り払い愛車に乗り込む。
『ブオォォォン』と時速80㎞で重低音を唸らせ走る愛車のVOXY、この時ばかりは燃費など気にしない。
『停まるな』その念を胸に運転する最中、定期券を忘れたと冷や汗をかくも前日準備を怠っていなかった自分に称賛を送る。絶えず念も送り続ける。
その効果か、信号で停まった回数はわずか3回ほどと通学歴史の中で一番に運がよく5時前に駐車場に到着することが出来た。
駐車場から駅までは爆走をかましなんとか始発に乗り込みやっとこさ安堵した。

電車に揺られ1時30分、目的地の新井薬師前に到着。選挙会場の小学校までは土地勘で難なくたどり着く。
入口でリーダーらしきおっさんの歓迎を受け、朝礼をしている輪の中に入り込むと場違いと感じた。周りと服装が違う。僕→スーツ、周り→綺麗な私服(シャツ)とツッコミ所が満載なため背中に冷や汗が走る。
ハメられたと一瞬にして悟り、最上級の『やばい』を吐き捨てるも仕事が始まる。
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仕事は簡単で大まかに分け4つあり
①誘導
②名簿照会
③投票用紙渡し
④投票立会人
僕は②と③と④を担当した。
仕事に求められるのは早さよりも正確さで1つ失敗し間違えると見直すのに時間と動力がかかってしまう、そのため常に正確性だけを頭に置いて進める。
楽しい!簡単!と思うバイトには必ず穴があり、今回の穴は『時間』。6時30分~20時30分で破格のバイト代が用意されていても定時まで拘束されるのは辛い。
仕事は慣れるにつれ手先が速くなり、1時間もすると素早く人を捌くことが出来るようになるため必然的に暇な時間が増えて辛さが増す。特に④の投票立会人は投票箱の前で投票用紙を入れるのをただ見守るだけの作業なため①~④の中で断トツに暇で、選管の人からも『地獄』と呼ばれている作業。昼前の集中が切れた空腹時にはその異名に苛まれた。
同時に投票所には名曲のオルゴールverやバッハやショパンの偉人によって作られた交響曲が絶えず流れていたため眠気が増大していく。

そんな作業中に仲良くなった田村さんと鈴木さんとの会話は意外にも弾み色々なことを話し勉強になった。田村さんからは旅行の話しを聞き視野が広がり、鈴木さんとは嘘喰いについて話し、やっと嘘喰いについて密に話し合うことが出来る仲間を発見出来た。2人との会話が眠気・余暇を晴らす唯一の救いだった。
最後にはお互い年齢を忘れ(敬意、尊厳は残したまま)弄り合う間柄にまで発展したため驚いた。
どうやらいつの間にかコミ力が成長していたようだ。
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かくして、いとまな時間だったが無事に終えることが出来た。終了時の解放感は素晴らしいほどに極上で、去り際に『次もお願いします!』と言われた時は顔がひきつったがお金がなければ参加するだろう。
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休憩室はおかしだらけ。
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夜の学校は魅力的。

帰りの電車、別会場で働いていた友人から連絡が。
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この時ほど人の言葉を簡単に信じてはダメと思った。
例えるならテスト前に『勉強した?』に『してない』と言い、仲間意識を植え付けるも悠々と高得点を取り相手を地獄に落とす、そんな状況と同じだ。

今日のことは忘れないだろう(私怨含め)

今日の曲
福山雅治/虹
バッハ/無伴奏チェロ組曲
ONE OK ROCK/Stuck in the middle